社会

多様性を減らすことで多様性を増やす

いまだに古いガラケーを使ってるんですが、3Gの電波が終わってしまうから買い換えろという案内が来ました。しょうがないなと思いながら、今度こそスマホにしようかと思ってカタログを見たところ、どれも同じにしか見えなくて、どうやって選んだら良いのかと…

新型コロナウイルスに関する基礎事項の解説(ウイルスの名称と緊急事態宣言)

新型コロナウイルスについて、普通にニュース見てたら分からなかったけど、調べたら「そうだったのか」と驚いて「それぐらいちゃんと説明しといてくれよ」と思ったことを紹介しておきます。 1.「新型コロナウイルス」と「COVID-19」という言葉の関係 2.地方…

縦割り組織は望んで生まれるわけではなく仕方なく生まれる

前回の話の続き。前回は、第一次世界大戦時に、官僚的機構が複雑さの限界を超えて身動きできなくなってしまった、という話。 suck-a-sage.hatenablog.com 官僚は縦割りだとよく文句を言われる。では、官僚を縦割りでないようにすることができるだろうか。 私…

第一次世界大戦に学ぶ「専門性の向上による組織の硬直化」

今回はオリジナルの話ではなくて、「無形化世界の力学と戦略」(長沼伸一郎)という(PDFで買った)本の中での、第一次世界大戦についての解説から一部を切り取った話になります。 無形化世界の力学と戦略 正直この本を読むまで、第一次世界大戦がどういうものな…

個性は尊重することに価値がある

突然ですが、私は女性の生足を見ると性欲が高まります。では、女性の生足が好きか?というと、それはちょっと微妙な問題です。性欲を開放して良い状況でならもちろん好きですが、性欲を開放してはいけない状況で生足を見せられると、性欲が行き場所に困るか…

皆さんは私の力を授けて良い人間なのか

これは自分の持ってる授業で、毎回一個ずつエッセイを書いて配っていたものの、最終回で配ったものです。偉そうなことを書いて恥ずかしくもあるのですが、ずっと問題意識として持っていたことなので、皆さんにも見てもらいたいと思っているので、公開します。…

差別されたくないことと、差別をなくしたいことは対立する

「差別をやめよう」という言葉には、どうやら似ているようで全く異なる二つの意味がある。一つは「差別すること自体をやめよう」という意味で、もう一つは「差別はあってもいいが、(自分やその他の具体的な誰かを)その対象にするのはやめよう」という意味だ…

繋がり過ぎる世界の倫理

インターネットによって我々はすごく簡単に人と繋がることが出来るようになったわけですが、繋がり過ぎて疲れてしまったという人の話もよく聞きます。facebook疲れなんて言葉もありますし、LINEの既読スルーを咎めるなんて話もありますね。 これまでの人類は…

ドレスコードのある店は客の代わりに店が差別をしている

子供の頃は分からなかった、ドレスコードというものについて。 子供の頃、ちゃんとした服装をしていないと入れない店というのは、漫画の中でしか知りませんでした。そしてそういう店が出て来る話ではいつも「服装で人を差別する悪い店が反省する」というお話…

人間とコンピュータが意思疎通できるとはどういうことか

2016年10月21日に、情報サービス産業協会(JISA)というところが主催するJDMF(JISA Digital Masters Forum)2016というイベントで講演をしました。そこで話したのがこの話…というわけではないのですが、講演の一部を切り取って詳しく解説を書いて協会の会誌に寄…

大学の勉強は社会より自分の方が正しいと言うためのものだ

(過去ブログ記事より転載) 小中高と学校で勉強してきたことは、主に社会に順応するためのものだ。それに対して大学の勉強というのは、今ある社会を正しいと思うのではなく、どんな社会にするべきなのだろうと考えるためのものだ。 今まで小中高と、なんのた…

デマがなくならないのはそれを望む人が居るからだ

(facebookに書いていた過去記事の転載) 血液型性格分類がいくら「科学的根拠がない」と言われてもそれを使う人がなくならないのは、それが面白いからではなかろうか。「血液型で性格が分かる」のが嘘で「血液型では性格は分からない」が真実だとすると、真実…

自由の制限

人は、自分が幸せになる方法を、きちんと選べるだろうか。 今の日本は、昔に比べると「結婚しない人」に優しくなったのではないかと思う。以前はもっと結婚しない人に圧力がかかっていた。今でも圧力はかかっているとは思うが、概ね減少傾向と言えると思う。…

教育と規格化の関係

多くの人は、勉強しない人に勉強させようとする。そのために「勉強するのは本人のため」と言うが、果たしてそれは本当だろうか。だとすればなぜ人は人に勉強しろと言うのだろうか。他の人が勉強しなければ、自分がそういう人を押しのけて好きに出来る可能性…

効率化するという事は、あまり起きないことを無視する事だ

効率化するという事は、あまり起きないことを無視する事だ。 もう少し穏やかに言うと、良く起きる事とあまり起きない事が何かを調べて、良く起きることに特化させてあまり起きないことを軽視する事だ。 それはつまり、効率化するという事は軽視する部分が現…

サービスの受給過剰としてのFacebook疲れ

twitterとfacebookの違いはなんだろうと考えていて,ふと「Facebookにはサービス精神が足りないんじゃないか」と思いました.twitterには,面白いことを言おうという風潮が,少なくともfacebookよりはあります.facebookで投稿されている事は,正直に言って…

冗談のコストは誰が払うのか

私は冗談を良く言うけど,必ずその冗談を冗談だと分かってくれない人がいる.そういう時に「冗談の分からない奴め」と心の中で思う事もないではないけど,それは言わないようにしている.冗談が分かってもらえなかったとしても,悪いのは冗談を言った自分だ…

ポジショントークに良し悪しはあるか

世の中はポジショントークで出来てるんじゃないか、そんな事をちょっと前から考えていました。ここでいうポジショントークとは「自分の立場を強めるための発言」という意味としたいと思います。本来の意味は相場に関する専門用語のようです。 本来の意味でも…

「自分の事が好きな人は嫌い」という感覚

なんとなくみんなと相容れないなあと思ってる事について話したいと思います.私の知り合いには,食事に行って,その店の人と話をする人が居ます.私はそれが羨ましいと思うかと言うと全然羨ましくないんですけど,その知り合いの態度以上に,店の態度として…