COMFORT

batasan(VUTTER)の新作CD「COMFORT」は随分プロっぽくまとまってるなあと思います.前作の「LIBERTY」は同人っぽい感じがして,広く売れるようなものかというと疑問だというような評価を述べていたのですけど,今回のは結構いけてるんじゃないかなーと思います.


同人っぽいというのは,力の入れどころの優先順位がちょっとずれてるかなあみたいなところで,漫画で言うところの「絵は上手いんだけどネーム(セリフやコマ割)はいまいち」みたいな状況だったと思うのです.


それでも私が好みの起承転結の強い曲が増えたというわけでもなくて,むしろ起伏は減っているような気がするのですが,そう思います.中途半端な感じが減って好印象なのかもしれません.しかし同じ人が作っても,CD毎にそういう差が出るというのは,本当に微妙なバランスなんでしょうねえ.例えばYack.の「border down」と「旋光の輪舞」は,アプローチは大体同じなのに作品としては雲泥の差があるような気がします.LIBERTYにも,「この瞬間は好き」みたいな箇所はたくさんあった気がしますが….


特に「光の空中散歩」が好きです.市販のゲームに出てきても全くおかしくないでしょう.ルーンIIとか糞なのもあることを思い出せば(笑)商用作品の中でもハイレベルだと思います.


単に私が癒しを求めていたのかもしれない.いや,それはないか(笑).