今日は東京で真夏日の連続記録がとまった、ということからわかるのだが
とにかく気温が低い。というより寒い。朝は風邪ひいたかと思った。

しかしピアノ弾きにとっては、特に電子ピアノで録音しようと思っている人にとっては、
汗をかく量が少ない日はチャンスなのである。

とにかく電子ピアノは鍵盤がプラスチックということもあってか
汗で非常にすべるのである。もともとちゃんと鍵盤を捕らえていないせいもあるのだが…。

というわけで今日はピアノを弾くぞー…っと思っていたのだが、
めずらしく家で一人になったので、ガチャフォースをやってしまった。
このゲームは今までのところゲームキューブで一番おもしろいゲームではないだろうか。
個人的にはスマッシュブラザーズDXよりもおもしろいと思う。
軽く2時間半ぐらい遊んだ。

そして夜からはオリンピックを見る。私だってオリンピック見てもいいよな。
今日一番印象に残ったのは女子柔道だった。

準決勝で日本人選手がポイントで負けている状態から、なんと残り1秒で一本背負い
見事な一本勝ちだった。

しかし、もう一つ、私にとってはより印象深いことがあったのだ。
それは、そこで敗れてしまったキューバのサボン選手だ。

サボン選手はその後3位決定戦に出場し、見事勝利する。
しかし、サボン選手はそこで表情を全く崩すことなく、まるで武士のような表情をしている。
そして畳から降りた瞬間、泣き出したのだ。もちろんうれしさではなく、悔しさで。

柔道は「道」であり、元来スポーツではない。
それを西洋風にポイント制に変えられ、スポーツとしての体裁を整えられた。
海外で行われている柔道の動きは日本のそれではないし、礼作法など軽んじられる一方だ。
勝利の瞬間ガッツポーズをしない、そういったことが日本の誇るべき美学であり、
「道」を学ぶものの目指す精神だと思うのだ。

サボン選手の畳の上での表情は、感動的なまでに凛々しかった。
日本人ですら今はしゃぐ人が増えている中、誰よりも柔道家だと思った。
思えば準決勝で、有利な状態であと数秒逃げ切るだけ、という場面でも
極めてまじめに組み合ったのだ。しかし、それで負けてしまった。

畳の上での作法を守った後、泣き出したところでこちらも泣きそうになった。
いつから私はこんなに涙もろくなったのだろうか…。


柔道、別に授業で少しやっただけで思い入れも何もないのだが。
なぜ姉が「空手道」をやって、より粗暴になっていくのかが納得できない。