映画見て人と議論したかったら映画館行けよ自分、と思った。
世間からズレ過ぎとる。

でも涙の理由とか普通に知りたいんですけど。
昔から国語で人物の気持ちとか当てるの苦手なんだよね。

リアル人間づきあいで最近人の心がやたら読めるような気がするのも恐らく幻想だ。



でも一晩考えてもハウルはゴミ映画でした。
以下正しい解釈が分からないので、思ったことをぶちまける。
訂正よろしく(笑)。


そもそも美男美女である以外にコイツラを好きになる要素が全く伝わってこないというか、
描写そのものが無いと思うのだが。
特にソフィーは掃除好き以外何も描かれてないと思うんだけど。

全力でソフィがハウルの素晴らしさについて語るところで、
ハウルが優しいと感じられるエピソードがあったか?」と思ったり。



いや、美男美女であるという理由で恋に落ちるのは、
「メッセージとしてどうよ」と思いはするが、当然理解はできる。

ハウルが髪の色が戻る時、「美しくないと生きていけない」と言うのだから、
顔まで魔法で美化してあって、それが崩れていくのかと思ったよ。
「ようやく物語が動くのか?」と思ったら…いや、もともと美形じゃん。
セリフおかしいだろ。


より問題なのは案山子がばあさんに恋をするという方で、
特に惚れる理由が無いのに、ばあさんだけど(=見た目を問わず)、惚れちゃった、
しかも爽やかに諦めて去っていくだけという、「何のために出てきた?」としか
言いようのない役回り。疑問を持たなかった人は頼むから私に納得を与えてくれ。


サリマン先生も深い考えがあってハウルを呼び戻そうとしていたのかと思ったら、
最後「ハッピーエンドってわけね」、「この馬鹿げた戦争を終わらせましょう」とか
観客の7割ぐらいが失笑したであろう馬鹿ゼリフを吐いて映画をしめるという始末。

弟子が手元に帰ってきて欲しいがために戦争続けてたとしか解釈できないんですが。
そうだとすると何のメッセージなんだよそれは。さっぱりわかんねえよ。


あと細かなことだけど、最後化け物の姿のハウルに心臓を入れる前に、
瀕死になったハウルが人間の姿に戻るのがものすごく違和感。

カルシファー曰く「俺達時間が無い」なのだから、化け物の姿になることに
ハウルは抵抗しているはずなのではないか?だから体が弱まれば
化け物への進行を食い止められない、というのが自然だと思うのだが…。

そしてそこで心臓(心)を入れて化け物の姿から解除されて人間に戻る…
という描写の方がずっと自然だと思うのだが。
普通は「心=人間らしさ」なんだし。


で、めでたく二人の恋は成就?したわけだが、
それで物語がどう終わるのか?と思ったら前述のサリマン先生のセリフ。
いや、全然繋がってないし。
愛で戦争が終わる理由にすらなってない。
ご都合主義って言葉知ってるか。

(追記

愛を感じた隣国の王子が和平交渉を開始するかーとか言ってるところは、
愛で戦争が終わることを示しているな。
…いや、その辺のセリフの安っぽさがそもそも問題なんだけどさ…。
)


コイツラ間違いなく戦争が続いてても二人だけのユートピアに行ってしまったと思います。
「故郷の町が焼かれても知ったことか。二人の愛があればいいよ」
というのは明らかに昨日も紹介したオタクアニメの基本というか、
妄想一直線の人の感覚でしょう。



どうしてこんな作品を作ろうと思ったのか理解できない。
伝えたい気持ちがあって作品はできるものじゃないのか。
売れない人達がどうにか金を稼ごうとしてアホ映画を作るのは理解できるが、
地位も権力もお金もあるのに、どうして伝えたいことだけを真摯に追えないのか。





そういえば千と千尋の神隠しの最後のシーンで、
どの豚が両親か当てたら帰してやると言われて、
千尋がためらい無く正解するシーンを今でも不思議に思ってるんだが…。

あれなんか伏線とかあった?
見た時「?????????」状態になったんだけど…。

「姿変わっても親子なら分かるさ」とすら言われないので…。
それ言ってもご都合主義に昇格するだけでどうしようもないのだけど。



そういや弟が2巻までハリーポッター買ったから前読んだけど、
あれ「大人も楽しめる」とか言ってる奴と楽しんでる大人相当アホじゃね?

ものすごく気になったのは教育者達の教育者らしからぬ態度。

4つにクラスが分かれていて、クラスごとに総合点数を付けて、
最終的に一番点数の高かったクラスにご褒美があるというシステムなんだけど、


規律は破ったけど大業を成しちゃったハリー君を校長先生がべた褒め。
異例の高得点を最後の最後でハリー君のいるクラスにあげて大逆転。

…そんなの他のクラスの人だったら解せますか?

校長先生は常に最高の人格者であるように書かれているわけだが、
私の考える人格者は絶対こんな事しねえ。

そもそも危険だから立ち入り禁止にしていたのだし、
それを結果が良かったから賞賛するというのでは、
他の人だって立ち入り禁止場所に踏み込んでみたくなるだろうが?

規律を破ったことは公に褒めてはいけないのだ。
公には残念な結果にするしかない。その後こっそり褒めるかどうかはその人次第だが。



他者が見えない相当子供っぽい喜びである。
これで快感を感じた大人はちょっと中学生ぐらいからやり直せ。





なんか久々に自分の嫌なところを見た気がします(笑)。

ええと、昨日リンク貼った所に、
ハウルの動く城の謎あれこれ
F&Q
というページがありましたね。まずこれ読めばよかった。

ただ、あれこれの方は微妙(笑)。
帽子についての考察はなかなか。


F&Qの方は、元の小説がどうだったかという解説もしてくれるので、
理解には繋がりますが、「その描写が作中であったか?」ということは別問題ですよね。

ちゅうかそれは分かれよというQが多いのですが…。

■Q4.ハウルカルシファーの契約って具体的になんだったの?

は、「落ちてきた悪魔がそのままでは生きていけない」という説明が無かったからアウトかと…。
無かったよね?

>代償としてハウルは獣人と化し、魂を失っていきつつあった。

これは当然分かるべきだと思います。あれこれの人…。


というか今もっても契約の「秘密」と「呪い」が上手くかみ合わないのですが。
契約の内容そのものが秘密と見てよいのかね。



■Q6.ソフィーが城を壊したのは?

は、見てて分かった人はいないと思うのですが…。


■Q7.ソフィーが婆から急に若返ったり、婆でも最初腰が曲がってたのが途中からシャンとしてたり、歳がまちまちに見えるのは何故?

>実際には外見が変わっていない

という説は考えたんですが…。

それならハウルの「ソフィは綺麗だよ」発言にも意味が出てくると思ったのですが、

最初の方階段で「ばあちゃん、手を貸そうか」って言われてるからあの時は年寄り。
サリマンの「ずいぶんと若いお母さんだこと」発言から外見が変わってることは明白です…。
残念でした…。

それともサリマン先生は外見以外のことで「若い」と言ったのか?
そうファンが邪推する所までは許せても、もし公式が言ったら
「分かるかヴォケ」の一言で突っぱねますが。


…そしてやはりそれに誰も突っ込みを入れないのはおかしいよなあ…。


■Q18.ハウルはソフィーの事を最初から知っていたの?

ラスト付近ソフィの「あなたはずっと待ってたのね」みたいな発言あったよね?
過去を見てきた直後だから、ハウルは最初からソフィの事知ってた、以外に
解釈しようが無いと思っていたのですが。


うーん、それなら最低ラインのハウルがソフィを好きになった理由として
許せるかもしれないなあと今思った。
でも結局一目惚れと大して変わらないよね…。

物語で語りたかったのが「不思議な体験を共有した二人は…」なわけないのでダメだなやっぱり。




そうだ、私の抱いた疑問が提示されてません…。



ソフィは何故泣いたのか?

誰かご教授ください…。