オタトーク
最近オタ的活動をしていないと思っていたけど,オタ的活動をしているだけの人たちより,「ハルヒはエヴァの甘やかし版だ」とか「ガンダムの時代背景では女性の社会進出が…」とか語れる(と言ってもほとんど受け売りなんだが)分私のほうがオタっぽいというか,むしろそういうことを語れない人はオタと呼んで良いのか?という気がしなくも無い.
エヴァが好きって言ってる人は,エヴァの何が好きなんだろう.エヴァを途中までしか見てないので適当に書くけど,次のうちどれ?
- 人との関わりが上手く持てない彼らに共感する
- ロボットカコイイ
- 女の子可愛い
- 「『気持ち悪い』と言われても現実でのコミュニケーションに挑戦していこう」というメッセージが好き
特に最後に共感しているかどうかで全然違うというかファン同士でも分かり合えない気がするんだが,まあ見てもいないのでなんとも言えん.
語りつくされていて自分の主張に新規性など全く無い事は承知で,でも知り合いはそういうことも知らないと思うのでちょいと解説すると,ハルヒは以下のような構造になっている.
普通に青春をエンジョイするなんてつまらない,自分のやっていることはもっと特別なんだと思い込もうとしている人たち(=オタクの暗喩)が,「世界を守るためなら仕方ないな」という回りくどい理由をつけてもらってみんながやっているような青春をやってみたら,「なんだよおもしれーじゃん」と気づいてしまうという話.特別な能力を持つ人たちが,結局馴れ合い文系サークルのように普通のことばっかりやるのだ.
だから,萌えアニメとして見始めたオタクたちが,「なんだ,自分も青春がしたかったのか」と気づかされるようになっている.はっきり言うが私もそのクチだ.(それまで萌えアニメを見ていたかと言うとそういうわけでもないのだが)
エヴァではいきなり厳しい世界に放り出されるのだが,ハルヒでは閉鎖空間から戻った場所はまだ気の強い女の子が無理矢理青春を押し付けてくれる甘やかされた世界だ,というところが,10年経ったのに退化しているとも言えるし,作品としてはよく出来ていたとも言える,というような評価らしい.
だからハルヒ(あるいはエヴァ)を見て,その関連グッズを買いあさって萌え続けるというのは製作者の気持ちをまるで受け止めていないとも言えるし,製作者にしてみれば「萌えオタ」を卒業して欲しいような,でも卒業されると商売が成り立たないし,と言ったような矛盾をはらんでいると言える.その意味ではハルヒの方が商売上手だ.