医者の本音

ある医者たちの会話。

*  君のとこでは熱がある患者さんが来たとき,新型インフルエンザの検査をしている?
*  検査キットが品切れになり検査できません,って嘘ついて,薬だけ出してるよ。だって,新型インフルエンザだってわかったら,患者さんは気の毒だもの。
*  そうだよね。「○県初の患者」なんて報道されたらマスコミのさらし者で集中砲火を浴び,まるで犯罪者扱いだもんな。おまけに強制隔離されちゃっうようだしね。だから,「○県ではまだ患者は出ていません」っていうのが一番いいの。どうせ,大した症状じゃないんだし。
*  要するに,「探せば見つかるが,探さなければ見つからない」ってやつだな。見つけなかったら患者はいない,もんな。
*  今年の冬にまた大流行して強毒化する可能性がある,というのはわかるけど,だからといって,今患者を強制隔離させたところで半年後の大流行を防げるわけじゃないしね。
*  今回の大阪,兵庫で判ったことは,あの程度の対策では「本物のパンデミック」には全く意味がないということだろうね。本当に封じ込めるなら,休校にするだけじゃ駄目で,あらゆる交通や商業施設を封鎖し,戒厳令でも出さなきゃ駄目だろうな。ま,経済は壊滅するだろうけど,インフルエンザで死ぬよりはまし,って諦めるしかないだろうけど。
*  それと,まだ新型インフルエンザによる死亡率などがわかっていない時期にとりあえず休校措置をしたのは対策としては正しいとしても,その後,大した事のないインフルエンザだとわかったら速やかに休校措置は解除すべきだったね。
* 何か起きたらどうする,って,大事をとって大げさな対策を採るのは得意なんだけど,その後に正しい情報が入ってきたのに対策の軌道修正するのが下手・・・というのが日本の国民性なんでしょうね。