細かすぎて伝わらないプレゼン技法

いろいろあるであろうプレゼンにおける注意点の中ではかなり優先順位が低い話だと思います.が,誰かの役に立つかもしれないので書いてみます.


最初に要点をまとめておきますと,

  • 文字と喋りの違いを意識しよう
  • 文字は漢字が使える
  • 喋りは抑揚や時間の区切りが使える
  • 文字と喋りが同じ文章のままでは分かりにくい

ということです.


日本語は同音異義語が多いのですが,表意文字である漢字を使う事で意味を伝えるのが容易になっています.ひらがなだけの文章が読みにくいのはご存知の通りかと思います.


発話では当然漢字の持つ意味は伝えられないのですから、文字におけるひらがなだけで伝えることに近くなります。そうなってくると重要なのが、音だけで意味の伝わる言葉を選ぶことです。同音異義語の多い語を避けるというのもありますが、例えば「発話」のように馴染みのない語を避けるのも考慮すべきです。「しゃべり」に代えるとか。


もちろん、発話ならではの方法もあります、抑揚や間です。でもそれは皆意識していることでしょうからここでは特に言及しません。逆に、その抑揚や間を文字表現に適用したのが、フォントいじりや、空白や改行の多い文章なのでしょう。ひらがなしか使えなかった初期のドラクエの文章は、適度に空白や改行が入っていますが、これはひらがなだけの文章を読みやすくするのに一役買っていると思います。



一般的に言えることかは分かりませんが、漢語と大和言葉では、口頭で伝わりやすいのは大和言葉だと思います。音読み熟語を避けるというのが一つの方針になるかも知れません。