重傷と重体

事故で怪我をしたときにその状況を具体的に指標するのが「重傷」「中傷」「軽傷」です。この分類は警察庁など官公署での事故の分類に使います。官公署では「重体」「危篤」などは使わず、重い怪我はあくまで「重傷」であり「重体」とはいいません。

一方「重体」「危篤」とは官公署ではなくそれを伝える報道機関が怪我の状況をわかりやすく報道するときに使います。報道を受けるほうにとっては命に別状がないかどうかが重要事項だからでしょう。この場合「重体」は「重傷」者のうち脳や内臓に大きな損傷を受け生命の危機に瀕している場合をいいます。重体と報道されるとちょっと心配ですね。

軽傷とは傷病程度が入院加療を必要としないもの、重傷とは傷病程度が全治1ヶ月以上の入院加療を必要とするものをいい、中傷とは傷病程度が重傷または軽傷以外のものをいいます。腕骨折などは命に別状はありませんが、全治1ヶ月以上となり分類上では「重傷」になります。