インターネットは鏡

インターネットを探索している人々は、世界の外部に向かって手を広げているつもりでいる。が、その実、彼は、自分の内面を掘り進んでいる。音楽の愛好家は音楽関連のサイトを歩き廻り、自動車マニアは同好の士が作ったホームページを渉猟することになる。エロ好きの紳士諸君は余儀なくエロページの森に迷い込む。ということは、A氏にとってのインターネットはA氏のアタマの中味そのものを反映したもので、B君のインターネットはB君の趣味を再現した世界になるということだ。であるから、インターネットについて批評する場合には、注意せねばならない。というのも、「ネットなんてしょせんはエロネタだよ」と言ったあなたは、自分がエロ人間であることを告白していることになるからだ。

なるほど…!