エデンの檻
漫画の感想というより、漫画を読んで考えた事になるかも。
研究室に提供されていました。「エデンの檻」。6巻までありましたが、その6巻まで読んで、「何がクニだク○○しろ」で話題の漫画であることに気づきました(笑)。
漫画は、いわゆるサバイバルものです。15少年漂流記から続く*1少年達が自然の中を行きぬくようなやつ。
…っていう触れ込みなんでしょうが、ぶっちゃけ必然性の無いエロ描写がメインの漫画だと感じました(笑)。まあ私がエロいから、そういうところしか目に入らなかったという可能性は否定できませんが!なんかパンツばっかり目に入ってた気がするよ…。常に見えてるのかっていう頻度。
まあそれも含めて、読んでると読んでる自分が情けなくなってくる要素に溢れていると思います。
- 自分はダメダメだと思っている主人公は「世界が変わってしまえば良いのに」と思っていた
…学年のアイドルと幼馴染かつ相思相愛の状態から話が始まってて、しかも友人間の中心人物だったように見えるんですが、何を言ってるのでしょうか。さらに学年一のイケメンからも親友として信頼されているし。その親友が主人公の幼馴染を実は好きだとか、幼馴染がその親友を好きだとかいうなら普通だけど話の展開が期待されるかなと思うんですが、最初から本気で何不自由ないだろ。まあ勉強は出来ないのかもだけど。
- 世界が変わって、「主人公」はその世界の基準ではトップクラスの人間だった
…上記の文章に近しいものが作中にホントに書いてあるんですが、それは「学校でうだつの上がらないお前らもこういう世界になれば活躍できるかもねっていう妄想が可能だよ!」という作者からのアドバイスにしか見えません。
- 大人の男はみんなキモくて悪人
この作者は本当に大人が嫌いなんだろうな(笑)。自分が大人の歳になったのに、無邪気に大人は悪だって子供向け漫画に描こうと思うのは、よほど幼稚か、それとも私の想像の及ばない深い考えがあるか。
- その他
- 陰謀を働いた先生をボコッて追い出すにしても、もう少し説得とか試みようという気は無いのか?親友が殺人鬼だと分かっても信頼する*2奴だって話があったばっかりなのに。慈悲深い判断と情け容赦ない判断がご都合主義的に選択されすぎだろう。
- 話題になったク○○のセリフのシーンの後、主人公と女は崖から落ちて女だけ死ぬんだが、その時二人っきりだった上に女の方は服も脱いでいたので「この後主人公はその状況でなんて説明して自分に落ち度が無いことを証明するんだろう」とハラハラしていたら、特になんの言及も無く、淡々と女が死んだことをみんな受け入れてて、主人公は意識が戻って良かったねって感じだった。正直セリフよりこの展開の方がインパクトあった。
頭の悪くない人の気持ちを誰か代弁してくれよ
漫画の主人公って「成績は良くないけど」っていうパターンがホント多いよな。そういう成績が良くない子に夢を与えてあげるのがニーズに合ってるってことなんだろうかね。
以前「世間は恋の歌ばっかりだけど、恋より仕事してる時間の方が長いんだからもっと仕事の歌作れよ」って書いたことがあるんだけど、結局創作する人の人生が反映されてるってことなんだろうか。
そういやエヴァのアスカとかは優等生だったかな。まあでもあれに感情移入していいのはリアル中学生までだよね…。