自信について

ふと、昔書いた人力検索の内容を思い出した。

本文は長いので続きに。

回答内容

自信を「成功するだろうという予測」だと思うと,普遍的な意味で自信がある人というのは,「何をやっても成功するだろう」と思っている人という事になります.しかし,そんなのは思っていたとしても実際は幻想に過ぎません.なんでもできているように見える人もいるかもしれませんが,それは結局自分のできそうなことに挑戦しているだけです(その範囲が広い人ももちろんいます).


自信というのを言葉通り自分を信じるという事だとして,「成功するだろう」とか「失敗するだろう」とか「成功するか失敗するか分からない」と感じた時に,それを肯定することだと考えてみてはどうでしょうか.


例えば遠く正確にボールを投げる競技があったとして,普段そういうことをして無い人が,「ぶっつけ本番で大丈夫だろう」と思うべきでしょうか.それがあなたの欲しい「自信」でしょうか.そこで「失敗するだろう」と思ったら,何もしないで本番に臨むのではなく,練習するという選択肢を取るはずです(勝ちたいなら,ですが).それを素直に認めるという事が私の考える「自信」です.練習して,「こういう感じで投げたらあの辺の範囲内を外れる事は無いだろう」と思えるようになったら,それが「成功するだろうという予測」です.


そうは言っても「いくら練習しても成功する実感が持てない」と思う事もあるでしょうが,だからと言って「成功するだろう」と思い込んでいてもしょうがありません.それで上手くいくケースもないではないでしょうが,それはたまたま上手くいったというだけの話で,もし失敗したらそれこそ自信を失う事になります.」


結局,自分ができる事は「練習する」ことの他は,「練習方法を考える」ことです.もし練習では上手くいくけど本番では緊張して上手くいかないのなら,本番のような緊張を作り出す練習が足りていない,と考えるのです.もっと極端に言えば,才能がある人というのは,才能がないからできないと思った時に,才能が無くてもできるようになる練習を思いつく人なのです(矛盾しているのは承知しています).


練習方法を考えるという習慣がつくと,意外に同じような練習をするだけでできるようになる事は多いと気づくはずです.そのために,何か一つの事をまず深く追求してみて,その際に自分がどういう練習をしたか考えるのはいいと思います.例えば受験勉強は学問の助けにはあまりならなかったとしても,何かを記憶する際に「一通り確認して→テスト形式で自分が覚えていないところを確認して→間違えた所を重点的に復習する」という方式が有効であるとは教えてくれたはずです.そういう風に,別の事にも使える方法論を探し続ければ,「何でもできる人」に近づけるかもしれませんね.