音楽を演奏する事と鑑賞能力はそんなに関係ないかも

えーと、まだまとまってないことなので、メモ程度ですが。


私はピアノを弾くし、音楽理論とかも僅かには勉強しているのですが(ganchanと私と何も勉強してない人を比べたら、何も勉強してない人に近いけど)、じゃあそれで「聴く耳」が楽器とか何もやらない人に比べて優れているかと言えば、別にそうでもないような気がします。


聴く耳ってのは、まあ人間に対する評価で言うところの「人を見る目」の、音楽版ですね。


一般に、自分が演奏した事のある楽器については、それを聴く耳が発達するとよく言われるし、そうだとも思います。私は結局ピアノしかやってないから、その分ぐらいの僅かなアドバンテージしかないという事なのかもしれません。色んな楽器をやれば、その能力が上がっていくということがあり得るのかも。そういえば、歌については、自分でやりだしてから、聴き取れる分が多くなった気がします。


でも、例えばジャグリングサークルの人がBGMに選んでる曲とかを聴くと、感心する事が多いです。ああ、自分たちは研究不足だな、と(笑)。本職(?)なのに我々は負けてるな、とか。


音楽をやってる私としては、そうでない人に優位を感じてる面はあると言えばあります。でも、それが驕りだったと思わされる事も多いです。そういう事もあるけど、全く差が無いと思うべきでもない、という気もします。


ただ、「音楽が好き」という事がどういう事かと言うと「色んな音楽の良さの種類を楽しめる」という事なんじゃないかなと考えた事はあります。クラシックしか認めないとか、メタルしか認めないとか言う人は、音楽が好きとは名乗って欲しくない。


「曲の良し悪しは、最終的には個人の感覚(だから優劣なんて付けられない)」という主張もあると思うのですが、そう思っている人は原理的に作曲が出来ない事になってしまいます。二つの旋律を思いついて、どっちが良いかと優劣を付けないと、作曲は出来ないのです。そういう意味で、どうしても曲を聴いて「優劣」を考える要素がいると思うのです。


あるいは、つまらないと叩かれているJ-POPも、「良い音楽か悪い音楽か」という位のレベルで評価するとどれもこれも良い音楽過ぎて、我々の耳が肥え過ぎて差がつかなくなっているのかもしれない。