野菜の定義

公立学校の学校給食(カフェテリア)に、もっと野菜とフルーツを導入する案を計画しました。


しかし、図らずもこの法案は「野菜とは何か」という根本的な問いを蒸し返すことになってしまいました。


というのも、30年前のレーガン政権時代、アメリカ政府は規制緩和の名の下に、「ケチャップを野菜とする」というとんでもない案を出したことがあるのです。


ちなみに現行法では大さじ2杯のトマト・ペーストが野菜とされているため、トマト・ペーストを使うピザは上にベーコンが乗っていようが、必然的に“野菜”にカウントされる、というわけです。

久々に気持ち良く笑った.

糖質の制限

関連した話題として.

人類の本来の主食は穀物ではないし、まだまだ穀物ベースの食物に適応できていないと明記されています。

糖質制限食,つまり「糖質を制限した食事にするだけで糖尿病は良くなる」という治療について先週ちょっと紹介したが,それと併せて『物語 食の文化』や『親指はなぜ太いのか』を読み返してみると,人類発祥以来,糖質(=炭水化物)を好きなだけ食べられるようになったのはつい百年前(甜菜がヨーロッパで栽培されるようになったのは19世紀末で,これにより砂糖は日常的に入手できる安価な商品となった),炭水化物や脂質,タンパク質を豊富に含む穀類(稲,小麦,大麦など)が安定して入手できるようになってからまだ5,000年しかたっていないことがわかる。類人猿からヒト属が分かれて600万年,ホモ・サピエンスが登場したのが20万年前だから,人類史のほとんどを通じてヒトは穀物も炭水化物も食べていなかったか,食べてもごく少量だったのである。
 なぜかというと,穀類という植物の原種は決して食べ易くなかったからだ。小麦も大麦も原種は種実も小さくて大量に採取できず,加熱しなければ消化もできず食用にはならない代物だったのだ。麦は一年草だから品種改良はしやすいとは言え,小さな実しか付けない麦の原種を見て,それが数百年後に小麦や大麦に変化するとは誰も予想できなかったはずだ。