サークルに入るということ

前から思っていたことだが、私がサークルに入っていることに興味を示した人を、特に自分にとって親しい人であればあるほど、サークルに誘おうとは思えない。


サークル内の付き合いというのは、基本的に「自分対多」が全員分あるような関係であるべきだと思う。もっと言えばそういう関係の持ち方を学ぶ場なのだ。だから、「suck_a_sageの連れ合い」という属性が着いていてはいけないのだ。もちろん、「入りたい」と言ってきた人を拒むという意味ではない。ただ、誘った場合は「サークル員が、その人とサークルの一員としての関係を持つ気がある」ことを保障しなければならない。そんなことはできないから、誘わないのである。当然、自分から入りたいという人も、サークルの一員として他のサークル員と自分対多の関係を持つ気のある人でないといけない。


もちろんサークル内で仲のいいペア及びグループができるのが悪いわけではない。しかし、「サークルの場」にはそれは持ち込んで欲しくない。以前は、食事に行くまでの車の分乗でさえ戸惑っていた。最近はその光景は見られなくなったが、それは単に「女性」という属性が減って単純になったのと、そもそも不安のある人が参加すらしなくなったからだ


人間関係というのは、元々めんどくさいものだ。めんどくさいのだが、どうしても必要なものなのだ。人が一人でできることには限界があるからだ。私がどんなに有能になったって、コンサートの仕事を一人でやることはできない。人間が一人いる、というリソースを馬鹿にしてはいけない。


サークルに入るということは、そのリソースになるということを承諾するということであるし、ということは周りの人と関係を持つことを肯定的に捕らえているという前提がなくてはならないのだ。仲良くなろうとして仲良くなれないのは仕方がない。だが、仲良くしようとしないのは契約違反だということだ。



はて、そんなことが言いたかったんだっけか。