世論に押されてるのかな

「成果につながることを続けることは、決して否定していない」と述べた。

宇宙航空研究開発機構小惑星探査機「はやぶさ」の帰還に、菅内閣からは14日、冒頭の仙谷官房長官の発言をはじめ絶賛が相次いだが、科学技術予算を削り込んできた民主党政権の“現金さ”にあきれる声も出ている。

私の感覚から言えば、今回成功したから予算を減らした事を責める世論の方が短絡的だし、民主党は別に言い訳しなくて良い。今回の件は「成功させて、アピールに成功した」というだけのことで、過去の決断をさかのぼって謝らせるべきとは思わない。


もちろん、素晴らしい成果を残しそうであった事を看過出来なかった民主党は無能と言うこともできるけど、予算は何かに出したら何かからは削らなければならないのだから、その他にもっと重要な事があったかもしれない事は私には分からない。それに、予算が欲しいと言う側のアピールが上手かったか下手だったかどうかまでは私は知らない。


まあ、世論として「JAXAに金やれ」と騒ぐのは自由だ。それはただ民意として伝えれば良い。私が言っているのは、人を叩くのは覚悟してやれということ。そして、叩く側こそきちんと筋を通すことだ。


(事実確認とかは全然してないので仕分け自体の良し悪しとかは分かりません)

感傷的な味方が必要なのか

私は科学的な成果には興味があるが、感動話に結び付けようとする風潮、そしてお祭りのような盛り上がりには強い違和感を覚えた。


まあそういう風に世論を動かして、JAXAがアピールするのは当然の権利なので、それは全く悪いとは思わないが、盛り上がってる人達がほんとに行われている事の価値が分かっているかは甚だ疑問だ。このプロジェクトがアピールすべき、盛り上がるべきところはそれでほんとにいいのか?これは、成果そのものの価値を量る能力の無い人が、それ以外の所で盛り上がろうとしているだけではないのか?


「最後の力を振り絞って写真を撮ってくれた」とか、そういうことに価値を感じる人は、科学技術に予算を出すのではなく、映画産業にでも金を出すよう言った方が良い。