女性と主体性

いわゆるオタクのもつ性質のうち、特に「主体性の無さ」といった分は元来女性側の特徴であり、オタクは「男のくせに主体性がない」から叩かれる。女みたいな男は叩かれるが女みたいな女は叩かれない。だからこれから本当に男女平等になれば、主体性の無さについて深刻に改善が必要なのは女の方だ。


モテキ」はむしろ女側の問題を露呈している。時代が女の主体性を必要としているのに、いまだに「女に全部言わせてんじゃねーよ!」と言うのがみんなに支持されると思ってるのが時代錯誤なのだ。身近な(歳の)女の人を見ても、普通に主体性があるし、男側のせいにしたりしてない。


そういう意味で「モテキ」は、まさに今…というか、ちょっと前の話。私の感覚ではもう女性は主体性をかなり獲得しているけど、この作者はまだみんな全然獲得してないと思ってるんだろうなと思った。多分作者自身が獲得してないんだと思う。


「女のくせに出しゃばるな!」という時代は確かにあった(と聞いている)。その時代に女性が主体性を持つのは大変だったであろう。しかし今は(少なくとも大学に居る範囲では)そんな事はほとんど感じたことがないし、実際女性も力強いと感じる。それは当然で、平等ということは守られる側から対等な立場になるということであり、力強くならなければ生き残れないからだ。


もしかしたら、その傾向はうちの大学(筑波大学)では強いかもしれない。古い体制が弱く、都会に居るようなオレオレな男も少ないから。