分かった気にさせる事

ある概念を理解したいとしたとき、その概念のレベルまで自分の頭を持っていくのではなく、概念を自分の理解できるレベルに近づける事で分かった気になっている人が多いのではないかと思う。


例えば4次元の事について理解したいとして、1軸を固定すればそりゃ3次元の事として理解できる。でもそれは「1軸が特殊な条件により固定された場合の4次元」が理解できただけだ。そういうことが多いんじゃないかという話だ。


そして需要があるせいで、概念を単純化したものを説明して分かった気にさせる説明がなされ過ぎなのではないかと思う。そういう技法が「プレゼン能力」として重宝されていないだろうか?


世間で言う「説明の上手さ」というのは2通りあり、似て非なるものだ。難しい概念を分かりやすく説明しているものと、難しい概念を単純化してしまって、それを説明しているだけのものだ。後者は、説明が上手い訳ではないのだ。