トイレの神様…は微妙だと思う

上の記事を前置きにするわけじゃないですが、最近話題(?)の「トイレの神様」を聴いてみましたが…。

とりあえず、歌詞が問題。トイレの話とおばあちゃん孝行の話がもうこれっぽっちも関係ない。歌詞が無茶苦茶でも良い曲はたくさんあるけど、この曲はこんだけ感動系で押してるのに、そりゃないだろうと。あと個人的には「おばあちゃんにトイレには神様が居る」って言われて素直に聞くというのがもう結構無理(笑)。



まあしかしサビのインパクトと言うか覚えやすさと、歌い方とかは良いと思うんだなあ。まあ多分訴えかけてる年齢層が違うんでしょうね。そして、今は若者に向けるよりその上に向けた方がヒットになる。それは何が悪いと言うものではない。むしろもっとみんな大人向けの曲を作るべき。

トイレの神様」今度はドラマ化…植村花菜役に北乃きい


ドラマ化。トイレの神様すげえ。11/24というタイミングでシングル化してる時点で、前々からいろいろ決まっていたことは透けて見えるわけですが、1/5というタイミングでドラマ放映っていうのは、これどれだけ前から綿密に段取りしてたんだよっていう。やっぱり曲を世の中に公表した時点で、年末年始をピークに設定した、相当いろいろ巻き込んだ大規模なプロジェクトが走ってたんだなあ。こうなると植村花菜はむしろ「巻き込まれた」側のように見えてくる。


以前にも書いたように、この曲は肉親の死をテーマにした大長編楽曲という、いわば「劇薬」的な手法を敢えて使った曲であり、彼女がこの後これ以上にインパクトの強い曲を書くのは相当に難しい作業であり。それをこれだけ威勢よくプロモーションされてしまっては、完全にここをピークとしてその後身動き取れなくなり、彼女は結果としてこの曲に潰されてしまう形になるのでは、という危惧を持ってしまうのです。


それは不幸なことなのか、それともたとえこういう形であっても、世に残る1曲を出せれば、クリエイターとしては本望なのか。正直、よくわからない。

(中略)


でも、それによって完全にメディアのお神輿に乗っけられた一人の女性の人生が猛烈な勢いで翻弄されるであろうことがほぼ明らかな今の状況、何となく不安な気持ちにはなっている。願わくばこの嵐が去った後、固定ファンがきちんと残った状態で、穏やかにアーティスト活動を継続できる状況であってくれれば。