読んだ本

めったに本を読まないので「本」というカテゴリを立てるのは初めてになります.どちらも随分前に買ってあったんだけど,途中までしか読んでなかった.

  • 亜愛一郎の狼狽

亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)

亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)

私はこんな性格だから推理小説が好きなんじゃないかしら?と思って買ってみた.多分有名どころだと思います.逆転裁判の作者の好きな作家ぽい.「DL2号機事件」とかの元ネタも出てくる.まあ評判通り面白かったかな.でも「うおおおお!」って程面白くもなかったかなあ.


ネタが奇抜で,ちょっと王道からは外れた感じなのかな?と思った.でも超能力とかそういう類ではないんだけど.あと思ったのは,いろんなジャンルの知識が出てくるなあと.トリックやその解説が専門的.多分本を書くにあたってちゃんと文献あさりや取材をしてるんだなと感じる.


そこから,ドラえもんの作者が言ってた「思い出の冷蔵庫」という話を思い出した.

藤子・F・不二雄『よく「漫画家になりたいなら漫画以外の遊びや恋愛に興じろ」だとか「人並の人生経験に乏しい人は物書きには向いていない」だとか言われますが、私の持っている漫画観は全く逆です。


人はゼロからストーリーを作ろうとする時に「思い出の冷蔵庫」を開けてしまう。自分が人生で経験して、「冷蔵保存」しているものを漫画として消化しようとするのです。それを由(よし)とする人もいますが、私はそれを創造行為の終着駅だと考えています。家の冷蔵庫を開けてご覧なさい。ロブスターがありますか?多種多様なハーブ類がありますか?近所のスーパーで買ってきた肉、野菜、チーズ、牛乳・・・どの家の冷蔵庫も然して変わりません。


多くの『人並に人生を送った漫画家達』は「でも、折角あるんだし勿体無い・・・」とそれらの食材で賄おうします。思い出を引っ張り出して出来上がった料理は大抵がありふれた学校生活を舞台にした料理です。


しかし、退屈で鬱積した人生を送ってきた漫画家は違う。人生経験自体が希薄で記憶を掘り出してもネタが無い。思い出の冷蔵庫に何も入ってない。必然的に他所から食材を仕入れてくる羽目になる。漫画制作でいうなら「資料収集/取材」ですね。

  • 日本人の英語

日本人の英語 (岩波新書)

日本人の英語 (岩波新書)

日本に長く住んでる外国人による日本人が間違えやすい英語についての解説.為になったと思うけど,すぐ生かせるかと言うと自信ない(笑).


aとかtheとかの付け方(いや,「付け方」という発想じゃダメなんだよっていう話なんだけど)や,前置詞の選び方などに細かく触れてて,勉強になった.と思いたい.


多分先駆け的存在なので,これに書いてあるような事をもっとざっくり説明した本ってのも出てるんじゃないかなあと思った.