THE 裁判員 クリア

結構前に買った「THE 裁判員」をクリアしました。レビューをしておきます。「有罪×無罪」が面白かったのでその流れで買ってみたのですが、こっちはちょっといまいちだったかな…。寝る前にちょこちょこ進めていたら随分時間がかかってしまいました。

ゲームとして

これはゲームじゃありません…。ゲーム中の文章を一切読んでいなくても、選択肢に色付きで「これが重要だよ」って書いてあるので、それを選んでいけばクリアできます。そういう意味で、これは今まで出会ったゲームの中でも一番ゲームじゃありません。


パーフェクトクリアを目指すなら少しは文章を読む必要があるのでしょうが、それを目指したいというモチベーションすら湧きませんでした。いや、一応文章読んでましたけど、各シナリオがクリア可能になってからはもう投げまくりでした。各シナリオ毎に終わった後に点数が出るんですけど、有罪×無罪と決定的に違うのは、その数値が真相の究明に全く関係ないという事です。結論は最初から分かっているっていう話なので…。


ボタン押さなくてもメッセージ送りしてくれる機能があって、それに一部お世話になりました(笑)。

お話として

じゃあストーリーはどうだったんだっていう話なんですけど…。うーーん私は好きになれなかったなあ。まあ惰性でクリアまでは出来たけどっていうぐらいですね。


なんというか、みんな主人公にだけ心を開き過ぎです。大して他の人より良いこと言ってる訳じゃないのに、主人公の言う事だけは聞いてやるみたいな話が多い。主人公は「天国もの(天国に行くことが確定している性格の良い人)」っていう設定ですけど、私には普通にやな奴に思えます。


謎解きとしては全く楽しくないんですけど、話のスリル的に盛り上がるのも一つ(3話)ぐらいですね。全部これぐらい盛り上がればまあそういう路線なのかなっていう事で納得できなくもないんだけど…。


以下、二つネタバレで文句を。白字にしておきます。


4話の最後に、勝呂から、過去の犯行について告白を受けるところ。なぜかそれを聞いたという所で話がぶち切られ、その直後に勝呂がまた犯行に及ぶという流れはどう考えてもおかしいでしょう。憑依してた五条もされてたおじいちゃんも何も言わなかったんですか?警察に通報とかさ。もう全く意味が分からなかったです。


もう一つ。主人公が幽霊で、裁判員に憑依してるってことが段々ばれていくわけですが、それがばれたって別になんのペナルティもないってのはどうなんでしょう?なんとなくまずい気がするだけで別にそれは提示されてないし、実際ばれるんだけど「まあそれはそれだよね」みたいな話して終わりでしたし。何がしたいの的な感じであきれました。

にも載ってる本作ですが、私は全然好きになれませんでした。オススメ度2(最大5)ぐらい。