脳の低級回路

店で支払いをする時に、お釣りの枚数が少なくなるように小銭を出すという行為が、私の中ではほぼ自動化されているので、普通の意味での計算をしなくても出来てしまう。出来てしまうというか、ふと不安になって計算し始めると凄く時間がかかってしまう。


これは多分、脳に低級回路というか、ハードウェア回路が出来ていて、エミュレーションである意識回路上で計算しなくてもよくなっているってことなんだと思う。


それは前から思ってたんだけど、最近、ピアノの譜読みをしていて、譜読みが上手くなるってのもこの低級回路を強化することなのではと思うようになった。譜面上の記号を、一旦音名に変換するのでは遅くなるので、記号をそのまま手の動きに出来ると早く弾けるのではないかと。


「英語を読むときにはいちいち日本語に直さず英語のまま理解しろ、そうしないと遅い」ってのも同じことだと思う。


あと、「速読がしたかったら脳内で声を出しながら読むのをやめろ」というのも同じだと思う。そしてここから考えるに、それは単に声を止めればいいということでは無くて、そういう回路が出来るよう訓練しなくちゃ出来ないってことなんだと思う。