予防的やさしさ

スクールカーストは、現代社会に浸透した「人格崇拝」と、そこから必然的に発生した「予防的やさしさ」が根っこになっていたんだよ!


おお,これはいい解説.個性というのは優劣を付けることから逃れる事として使われているという話とか.

「キャラ的人間関係」は「対等原則」を守ることにも都合が良い。「キャラ」は、「才能」のように上下のある「縦の関係」ではなく、平等な「横の関係」だとされている(建前上は)。「キャラ」の間に上下関係はなく、「対等原則」は揺るがない。既に「同質グループ」に分かれた後のコミュニティで「キャラ的人間関係」が構築されれば、それはますます磐石なものになる。


でも、「キャラが被る」人間が、グループ内に存在したら……?そこでは同キャラ間の「質」を巡った競争が展開され、縦の関係が構築されることになる。「対等原則」はもう守られない。「神聖不可侵」であるこの私の自尊心が傷つけられてしまう。このため、「キャラ的人間関係」の構成員は、グループメンバの入れ換わり等で「キャラが被る」ことを非常に恐れるようになる(そして、ますますグループの固定化は進んでいく)。

まあそこまで仰々しく言わなくても「今まで上手くいってた関係が別の人が入ると上手くいかなくなるかもしれない」ぐらいの話で納得しちゃいそうですけど.