小説より勉強の本の方が馴染みやすい人もいる

最近、本を読むことが増えました。みんながどう思ってるか知りませんが、私は昔は全く本を読まない人でしたので、自分にとっては大きな変化です。


どんな本を読んでるかというと本当に色々ですが、多分「勉強」っぽい本が多いと思います。と言ってもいわゆるテストの勉強みたいなものではないですが…。「教養・雑学」と言った方が良いかな。興味持って探したら大学図書館にあることが多いです。図書館にあるようなのは基本的に「お堅い」本ですよね。いや、割とチャラいのもあるなと最近気づきましたけど。


子供の頃、そうですね、中学生までぐらいは、読書って随分「推奨」されてきたと思います。他の娯楽より一段優位なものとして、大人は子供に読書をさせようとしていたと思います。本を読んでると「偉い」と言われるようなの風潮もあったと思います。でも当時で強制的に本を読む機会って読書感想文を書く時ぐらいですから、基本的に小説とかを読むことになりますよね。だから「じゃあ本を読むか」と思うと、なんとなく小説を選んじゃうんじゃないかと思います。というか私がそうでした。


でも小説って、本の楽しみとしては結構高度ですよね。芸術鑑賞に近いというか、得るものがあるかどうかが不確定じゃないですか。もちろんハマれば人生の糧になるでしょうけど、結構時間がかかる割に無駄になるリスクが高いものだと思います。それに比べて、勉強っぽい本は読んだら勉強になることがほぼ確定しているので、割と安心して読み始められるなと思いました。もちろん、今はいろんなことに興味や予備知識があるからこそ読める、というのはそうなんでしょうけどね。


というわけで、子供の頃に「本を読め」って言うとしたら、小説(物語)よりもそういう単純に知識が得られるような本を喜ぶ子供が居るかもしれないし、導入にもいいかもしれないということは、覚えておきたいし、言っておきたいなと思ったのでした。



と、ここまでで本題は終わりなんですが、大人が子供に「本を読め」と言うのは問題だ、みたいな意識もあります。もちろん、本を読むのが悪いと言いたいわけじゃありません。映画にどうしょうもないゴミ映画と心揺さぶる名作映画があるように、本にもゴミみたいなものがたくさんあると思うのです。低俗なのは子供は勝手に読むと思いますので(笑)、わざわざ大人が子供に読めと言うからには、内容まで考えて推薦して上げた方が良いんじゃないかなと思います。


スタージョンの法則」って知ってますかね。スタージョンと言うのはSF作家なんですが、ある時「SFの9割はガラクタだ」と批判されて、彼は「確かにそうだ。だがあらゆるものの9割はガラクタだ」と返したそうです。


多くの人は自分の馴染みのないジャンルについて、叩きやすい所だけ叩いて、そのジャンルの良い所を評価できないようです。一概に本と言ってもピンキリですし、例えばゲームと言ってもピンキリでしょう。もちろん私にとっては、人生の糧になったと思えるゲームはたくさんあります。そして確かに「こんなゲームやってるようじゃなあ」って思うようなのもあります(笑)。つまりジャンルに良し悪しがあるわけではなく、そのジャンルの中での良し悪しを考えなくてはならないはずです。


そこから私はさらに「同じ評価基準では優劣を付けられない(別の評価指標で測るべき)」ことを「ジャンルが違う」と呼ぶのだ、と今は考えています。