コード弾き(リードシート弾き)用の楽譜

以前からコードからピアノのアレンジをする練習をしています。

(過去記事)


コードがあればなんとなく弾けるようになったら、今度は色んな曲を弾くのがいいのではないかなと考えました。たくさん弾けば、コード進行のパターンもたくさん体験できるだろうし。ということで、私が最近使っている楽譜を紹介します。


ちなみに、ここで紹介しているようなタイプの楽譜ことを「リードシート」と言います。メロディーとコードだけが書いてあるものですね。音符が全部書いてあるわけでは無いので、自分で伴奏を付けなくてはなりません。でも、いいところもあります。

  • 一曲当たり換算だと安い
  • 一曲当たり換算だと場所をとらない
  • 狭い紙面に収まるので一曲中では譜めくり不要
  • (コード弾きの練習になる)

最後のは当たり前なんですけど、でもコード弾き自体が楽しいんですよ。いや、楽しくない人もいるかもしれないんですけど、私は楽しいです。自分で伴奏を考える事や、弾きながら「もっとこうしてみよう」とか改良していくのが。ようやく自分が音楽を奏でられるようになった、みたいな感動があります。




さて、前置きが長くなりましたが、楽譜の紹介です。

  • プロフェッショナルユース J-POPのすべて ベスト322 新曲増補版 (プロフェショナル・ユース)

(商品紹介が上手くいかないので、これは単なる画像を貼っています)

これはちょっと高い(3,888円)んですけど、凄くオススメです。本当に有名曲ばかりだし、知らない曲でも弾いてみれば名曲だなあと思うものばかりです。似たような趣旨の、雑誌コーナーにあるような本との違いは、

  • 紙が良い(薄い)
  • 綴じ方が良い(開きやすい)
  • 音符の大きさ細かさがちょうどよい
  • 歌詞だけに省略されているものがない(全部楽譜がある)
  • 「なんとか特集」とかがないので長い目で見て公平な選曲
  • ある程度は前奏や間奏などの音も書かれている

てなところでしょうか。私なんかは眺めてるだけでも結構楽しいです。そういう人はちょっと変態かもしれませんが。時代順に並んでいるので、曲の複雑さとかがどう変遷したかとか、そういうことを見るための資料としてもなかなか面白いと思います。ちなみに、1970年代から2013年の曲までがあります。


ちなみに、これまでのところ、2年に一回更新版が出ているようです。最初に出た時は「ベスト300」だったところから、毎回ちょっとずつ増えています。


原曲キーじゃないのが結構あるのは、個人的にはマイナスですね。まあそれ自体は、演奏の容易さとかの面で必ずしも悪いとは言えないものの、せめて原曲キーが何でいくつシフトしているかということは書いておいてほしかったなあと思います。でも、そのうち自分で全部調べて書いておこうかなあと思います。ちなみに、自力で脳内でシフトしながら弾くのは物凄く頭の体操になります。私はまだすらすらは弾けませんけどね…。


あと細かい話ですが、リードシートはギター弾き語りの人が良く使うので、ギターのコードとかが書いてある事が多いのですが、そういうのが一切ないのも、ピアノ弾き的にはいいところかもしれません。


  • 最新版ベストヒット アニメ&ヒーローソング大全集 (実用百科)


これは雑誌コーナーにあったやつで(ムックというのでしょうか?)今は普通は店頭にはないのではないかと思います。でもAmazonには中古がありますね。当時の定価は1,300円でした。


収録曲は188曲です。アニメソングに興味が無ければ買わなくていいと思いますけど、ジブリとか、アニメにタイアップしたJ-POPとかもあるので、割かし刺さる曲があるのではないかと思います。というか、私自身この手の本を結構な頻度でチェックしてるんですけど、この本以上に刺さる本になかなか出合わないのです。


アーティスト特集として

の曲が多めに乗っています。また、番組の方の特集として、

があります。これらが2/3ぐらいを占めていて、それ以外の普通に名曲として選ばれたのが1/3ぐらいです。


ちなみにこの本のは紙や開き方は「J-POPのすべて」ほど良くありません。あと、音符の大きさも小さくて結構見にくいです。まあでも許容範囲でしょう。鉄腕アトムとか、初期のアニメの曲は本当に単純で、時代の変化を感じるのも面白いです。コード弾きとしても簡単でいいといえばいいです(笑)。


この本でも、移調されている(原曲キーじゃない)ものがあって、それは少し残念です。


あと地味に素晴らしいと思ったのが、曲ごとに「リズムのタイプ」が書いてある事です。ただ拍子があるだけじゃなくて、それが「何ビート」かが書いてあるのです。私はこの「ビート」がアレンジをするうえでとっても重要だってことが最近ようやくわかってきました。しかし、結構感覚でもやれてしまうこともあるので、そういう人には要らないのかもしれません。でも私は大変参考にしています。…まあでも多くは8ビートなんで、役に立つ局面は多くないんですけど。


ただまあ人によっては他の本の方が選曲が気にいるかもしれません。決定版という感じではあまりないです。もう普通には売られなくなっていることもあり、もっといい本がどんどん出るといいなあと思います。


冒頭にアーティストのインタビューが少し載ってます。まあそんなに熱心に読んではいないんですけど。でもそれなりに面白いです。


これは、名前の通り、童謡とか唱歌の本です。1,080円でした。曲数は189曲。小さくて分厚い本ですが、曲自体が短いものが多いので、楽譜は一ページに収まり、かつ音符も見やすいです。

  • Part1:童謡 唱歌(140曲)
  • Part2:名曲(33曲)
  • Part3:各地のうた(16曲)

という構成になっています。名曲というのは、昭和歌謡からJ-POPまで、広い年代に好かれてそうな曲(「川の流れのように」、「昴」、「世界に一つだけの花」とか)です。各地のうたは「なんちゃら節」とかそういうやつです。


この手の本は類似の本がたくさんありまして、私も店頭で色々見比べました。値段も内容も近くて迷うところです。だからまあどれでもいいっちゃいいのかもしれませんが、参考までに、どんな点を考慮したかというと…

  • コードが振ってある(子供の歌の本には振ってないことも多い)
  • 「昔の歌」ではなく「子供の歌」感が強い(昭和歌謡とか少ない)
  • 音符の大きさが好み(大き過ぎない)

ぐらいでしょうか。ちなみに、日本の音階の曲などではコードが振ってないこともあります(それで正しいのだと思います)。


この本をなんで買ったかというと、リハモの練習に良いかなあと思ったということです。リハモというのはリハーモナイズの略で、原曲とは違ったコードを「付け直す」ことを意味しています。J-POPとかだと、既にコードが凝っていて、リハモして良くするのが難しいんですね。しかしこうした曲は単純なので、弾いてると「もっと工夫したい」と思う、かなあと。実際、やってみるとそんな気持ちになります。


あとは簡単な曲の方が初見にはいいかなと思ったのもあります。またもちろん、古くから良く知られているような曲を知るのも悪くないかなと思ったのもあります。



あと、こうした本は分厚いので、普通に開いて折り目を付けるぐらいでは開きっぱなしになってくれません。そこで、こういうページオープナーというものを使うと便利です。

ナカノ ページオープナー PGH-47/BL ブラック

ナカノ ページオープナー PGH-47/BL ブラック


参考までに、アレンジの参考にしている本とサイトを挙げておきます。

  • ピアニストのためのコード学習帳 ジャンル別実践編 (CD付き) (ピアノスタイル)

ピアニストのためのコード学習帳 ジャンル別実践編 (CD付き) (ピアノスタイル)

ピアニストのためのコード学習帳 ジャンル別実践編 (CD付き) (ピアノスタイル)



なぜだかアマゾンの商品紹介が上手く機能しない…けど治るかもしれないのでここに置いておきます。
新装版 童謡・唱歌・みんなのうた

新装版 童謡・唱歌・みんなのうた