芸術鑑賞

うーん,私の考えとは結構違う気がする.

 読書感想文を書かせて「共感できました、すごかったです。」、ダンスを見せては「かっこよかったです」「ポーズが斬新でした」、絵を見ては「絵がキレイでした」「癒されました」。そんなものは鑑賞ではない。

私にとって芸術鑑賞とは,「感情に素直になる訓練」のようなものですね.それによって自分を見つめると言うか.「心が感じる『良い』と思うもの」と,「頭で考える『良い』と思うもの」ってありますよね?そこで,常に「心が感じる『良い』と思うもの」ありきで,その理由を考えるのが芸術鑑賞だと思う.それを良いと思うまでに知識が必要であってもいいんだけど.


素直に評価を付けてみることで,自分の価値観を自分が知る.そういうところに芸術鑑賞の意義があるように思う.

これらの視点からその芸術の価値を再発見することで教科書に書かれた作品がいかにすごいモノなのか、美術館に展示されているモノがいかにただの作品じゃないのかがわかるはずだ。音楽や映画がくだらないかどうかも、自分の感性による主観でなく、一度この視点で考え直してみる必要があるだろう。

知識のない人にとって価値のない芸術と言うのは当然あり得るし,それは知識のない人のせいではない.作品が「この良さを分かりたかったら勉強してみろ」と心に語りかけてきたら,勉強するかもしれない.そうでなかったら,それは自分にとっては価値のないものだ.


ただ,「有名なものにはそれなりの理由があるものだ」ということには同意するが,それは芸術意外でもそうだと思う.


「この良さが分からないなんて」という批判をしないのが,芸術鑑賞における最低限のルールなのかなーと,思っておりました.「こういう要素があるから素晴らしいんだ!」とか.お前はツインテールならなんでもいいのかよと.


しかし「芸術性」というと,新規制みたいな要素が求められる気はしますね.