蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト爪(そう)

3DSの新年セールで半額になっていたので買いました。前作の爪が付かないガンヴォルトはやってません。


ちょうど昨日やってたのですが、これはかなり面白かったです。まだ全部やったわけでは無いですが、一応片方の真クリアまでは。5段階評価で言うと…5にしてもいいか迷うけど、やっぱ4、てとこかなあ。…10段階評価にした方が良い気がするなあ。

このAmazonのは前作と今作「爪」がセットになった奴ですね。



先に結論を言っておくと、

「さすがインティ・クリエイツ!最高の操作性だぜ!」

「さすがインティ・クリエイツ!また微妙なお話だぜ!」

って感じです。

最高の操作性

さてさて、シリーズ初プレイなのですが、どんなゲームなのか?というと…物凄い軽快で爽快な動きが出来るアクションゲームですね。


私が驚いたのは「ロックマン風ゲームにしては簡単すぎる」のに「やたらと面白い」ことでした。ええーこういうゲームって高い難度をクリアするのが面白いんじゃないの?でもプレイしてて実際面白れえな?という感じで、私自身困惑してしまいました。


開発会社のインティ・クリエイツは、ロックマンゼロを作っていたところで、まあそういうゲームなんだろうと思っていたわけです。で、それは大体当たってたんですけど…


まずゲームの特徴として、普通にしてると敵の攻撃を食らわないんですね。これは任天堂公式の説明が分かりやすい。

1.初心者にも安心なオート回避能力
 ガンヴォルトは敵の攻撃を受けると、特殊能力『電磁結界(カゲロウ)』が発動し、残像と共に敵の攻撃をオートで回避します。電磁結界はEPエネルギー(特殊能力のエネルギー)を消費しますが、発動し続ける限りガンヴォルトはダメージを受けません。アキュラにも同様の能力『フィラッシュフィールド』があります。

敵の攻撃をオートで回避します」ってそれマジ?と思うんですが、マジです。一応、攻撃にも使うエネルギーみたいなのが減ってしまうので、ほっといたらそのエネルギーが切れてダメージを受けてしまうんですが、それを全快させるチャージアクションも無制限に出来るので、チャージし続けてればほぼ無敵です。


でもそれじゃゲームになんねえじゃん?って思う訳ですが、そこは、こちらが攻撃している時は自分もダメージを受ける、という形になっているので、もちろんダメージを受ける時は受けます。ただ、弱い攻撃だけならそのオート回避が付いたままで攻撃できたりするので、実際かなり難易度は低いと思います。


でもとにかく操作性が抜群で、超高速でストレスなく走ったり飛んだり出来るということが既に最高に楽しい。そして、そこから敵を高速に華麗に倒そうとすると、やっぱり操作的には難しくなってくるし、ダメージを受ける危険も増えていく、というようなバランスになっているのだと思われます。


よく考えると、ロックマンゼロは操作性は最高なんですが、高速過ぎて画面外にいた敵と出合い頭でぶつかるという危険が常にあって、それが割と理不尽な要素だったんですね。だから、この高速で動き回れるなら、そもそも敵の攻撃は基本食らわねえ!というチューニングにしてきたのは、その問題を解決して本当に好き放題動き回れる、素晴らしいシステムなのではないかと思いました。


また、攻撃を食らってそのオート回避が発動すると、それだけでもスコア的に損する仕組みにもなってるし、また、ずっと攻撃を食らわないでいると、サポートAI?が歌い出すという特典もあります。それは結構嬉しくてやりがいのある仕組みだなと思うんですけど、私はそのことに全然気づかないまま取り合えず真エンドの前のバッドエンドまでは進めてしまいました。逆に言うと、その部分が無くてもゲームとして面白かったです。ダメージ食らわないように気を付けるプレイはまだ始めたばかりですが、これもなかなか面白いのではないかと思います。


あと、若干ネタバレ気味ですが「歌」も良かったです(笑)。


そういうわけで、簡単なのに面白い!という素晴らしいゲームな気がします。ただ、超高速で動くので、そういうのに耐性が無い人には、やっぱり難しいゲームなのかもしれません。その辺は合わなかったらごめんなさい。


面白かったので、そのうち前作もやりたいと思ってます。まあでもまだ今作も色々遊べそうなのでもっと遊んでみます。


あと細かい点だが、ボス戦時もキャラの会話のためのウインドウが出ていて、それが左端をふさいでいて、ボスが見えるはずなのに見えなくなってるのは良くないのではないかと思いました。ただ、全体的な勢いが凄いからそんなには気にならなかったです。

微妙なお話

初めに言っておくと、これは別に悪口では無くてだな。


ロックマンゼロシリーズのシエルが、優しい設定のはずなのにゲームの流れ的に「実は悪女では?」みたいになっちゃう的な、首傾げポイントというか苦笑いポイントみたいなのがやっぱそこかしこにある気がするんだよな。


でもいいんじゃないか?とも思う。そんなところまで完璧になったインティ・クリエイツを望んでいいのか?それはインティ・クリエイツじゃないんじゃないか?(暴言)みたいな気持ちが湧いてきたので、これでいいんだと思いました(愛)。


でだ。続編からプレイしたわけだけど、前作を遊んでないので話が分からない…ということもなく、すぐに概要は掴めるので困ることは無いです。


あと、シリーズ全体として「ラノベ的」を意識してるらしくて、厨二な感じのキャラやセリフがガンガン出て来るんだけど、割とハマってていいのではないかと思った。そういうのが特に好きというわけでも無いけど、そんな超本格みたいなストーリーの振りをされても困惑してしまうので、ノリが合ってていいのでは、というか。


スキル発動時の「ほとばしれ!アームドブルー!」の演出は素直にかっこいいと思った!これは良かった。


サポートロボットAIが突然美少女化したのもあざとくて良かったです(笑)。