写真が嫌いだ

電車の中にカメラの広告がありました。運動会での子供の活躍を撮り逃さないようにしようというものでした。


それを見て、ああ、そういえば運動会というのは私にとってはみじめなイベントで、写真ってそういう時ばかりに撮られるので、私は写真が嫌いなのかもなあとふと思いました。


およそ、ハレの日というものは私にとって楽しいものではありませんでした。運動会の他、例えばピアノの発表会とか、家族旅行とか。そういう記憶と、親が張り切って写真を撮るタイミングが一致しており、そのせいで深層心理からなんとなく写真が嫌いなのかもなと思いました。


容姿に自信がなかったというようなこともあるのかもしれません。


まあ別に、写真が嫌いになっただけで特に損したとかは思わないので、親を恨んでるとか、写真撮るのが好きな人に撮るのやめなよと言いたいとかそういうわけでは全然ないんですけども。


そういえば、旅行が嫌いなのも、歩いたり走ったりすると脚が痒くなるので、そうなると地獄の苦しみだし周りにも迷惑をかけてしまうので、それが嫌な記憶として結びついてるんではないかなと。いや、親と出歩くのも色々と恥ずかしい事が起こったりするので嫌いでしたが。


それ自体が本質的に嫌いなのではないのであれば、好きになることも出来るのでしょう。だから好きになることもあるのだろうな、その時には素直に好きになろうとは思うのですが、まあそれをしなくても他に好きなことはたくさんあるし、それを積極的に好きになろうとか思うこともないかなと思うのでした。