言説

宗教が「理解できないもの」という意味で使われているなら、宗教が排斥されるのは当然である

ちょっと前に、大学で「宗教活動を禁止してるってのはグローバルな大学になりたいって言ってるのにまずくない?」「学内に宗教学の先生もいるはずなのに、そういう方針について文句とか無いの?」みたいな話ツイッターでをしていた。すると、「宗教を信仰し…

ロジカルシンキングと宗教に共通してみられる布教性について

ロジカルシンキングは、相手のためのものである。論理的に考えて論理的に説明すると、相手は納得しやすい。がしかし、それゆえに、ロジカルシンキングを求める人は、自分ではなく相手に求めるのである。 「相手の望むことをしてあげると幸せになれる」という…

敗者としての人工知能

人工知能についてのぼやき(ツイートの転載)。 人工知能が人間を追い越すか?みたいな話が盛り上がってるけど、少し関係するような気がする話として、ビデオゲームのAIって、「人間の代わりに相手してくれるもの」なんだけど、それって実質的に「人間の代わり…

人間は弱いAIだ

前から「強いAIと弱いAI」とか言ってるのが何かおかしい気がしているんです。たぶん、人間みたいな知能のことを「強いI(intelligence)」として、それに相当するものを作れたら「強いAI」って呼ぼうとしてるんだと思うんですけど…。 AIの話で出て来る、「フレ…

ワクチンと最適戦略(の困った話)

ワクチンをするのは、自分のためではなく、周囲の人のためなのだろうか。だとしたら、そのように広報されないのは不誠実ではないだろうか。 ワクチンというのは、もちろん、それによって抗体を作って、自分を病気から守るものであると思う。しかしそれだけで…

文字だけのやり取りの方が伝わること

よく、インターネットでのコミュニケーションについて「文字だけのやり取りでは微妙なニュアンスが伝わらない」とか言う人が居ますが、まあそれは事実かもしれないけど、文字によるコミュニケーションの方が優れた面もあるなーと最近とても感じています。 私…

感覚としての分かる、表出としての分かる

言葉の取り合い 信じること の続き 前回の話は「信じる」についてだった。そこで「信じられる」は「感覚」である、という話をした。今日はその話の続き。 最近の私は、本を読んだり、自分で考え事をして「なるほど!」とか「そうだったのか!」とか、知ると…

信じること

言葉の取り合い の続き 今日は「信じること」について書きたいのだが、そのためには自分のとあるエピソードを引用せざるを得ない。関係者の中には思い出したく無い人も居るかもしれないが、ご了承願いたい。 私はM1ぐらいの頃まで、ピアノ愛好会の後輩を厳し…

言葉の取り合い

ずっと考えているけどまとまらない色々な話があるのですが、考えていてもまとまらない気がしてきたので、書けそうな所から順次書いて公開していきたいと思います。まとまらないんだけど、なんだかどれも関連があって、それらの関連性も含めて述べるべきでは…

暗記がしたい

「暗記がしたい」と最近思うようになった。 歴史の勉強をする時にこんなことを言われなかっただろうか。「覚えるためには、それぞれの項目を丸暗記するのではなく、歴史の流れの中に項目を位置付けなさい」と。しかし何かがおかしい気がする。歴史の勉強の本…

リスクを取るとはリスクの大きいことをすることではなく決断をすることである

(facebook投稿の転載) 考えて導き出された結論が道徳的だったから書くの止めようかと思ったけど、自分にとって都合悪い事を書く人の方がひねくれてる気もするしせっかくだから書きます。 よく「成功するにはリスクを取れ」みたいな話が有りますが、まずこれ…

人間は因果関係を見出し過ぎる(リメイク)

過去に書いた記事、「人間は因果を見出し過ぎる」が、読み直したところ分かりにくかったので書き直しました。 「二度ある事は三度ある」という諺(ことわざ)と「三度目の正直」という二つの諺がある。諺とは「人生の教訓を短い言葉で表現したもの」なのだが、…

大学の勉強は社会より自分の方が正しいと言うためのものだ

(過去ブログ記事より転載) 小中高と学校で勉強してきたことは、主に社会に順応するためのものだ。それに対して大学の勉強というのは、今ある社会を正しいと思うのではなく、どんな社会にするべきなのだろうと考えるためのものだ。 今まで小中高と、なんのた…

デマがなくならないのはそれを望む人が居るからだ

(facebookに書いていた過去記事の転載) 血液型性格分類がいくら「科学的根拠がない」と言われてもそれを使う人がなくならないのは、それが面白いからではなかろうか。「血液型で性格が分かる」のが嘘で「血液型では性格は分からない」が真実だとすると、真実…

授業をしてみて思った事

今年で非常勤の大学の授業を2回やり終えました。やってみて、自分が授業を受ける側だった時には気付かなかった事にいくつか気付いたので、その話をしようかなと思います。まあ、気付かなかったというか、そうだろうとは思っていたけど、やっぱりそうだったみ…

コンピュータに支配されるという事

(新ブログに、同じテーマで書き直したコンピュータに支配されるということは道具に支配されることの一種であるがあります) よくSFなんかで「人工知能の人間への反乱」みたいなテーマがありますが、もっと身近な所で我々はコンピュータに支配されているなあと…

暗記科目は本来は暗記科目ではない

筑波大の共通情報処理の、実習じゃなくて講義の方について、私は情報の専門の学科だったので共通のは受けたことないのですが、後輩に試験問題を見せてもらうと、情報学類でも3年ぐらいにならないと習わないような事が書いてあって、こんなの難し過ぎて他の学…

組織の都合と個人の都合

よく組織運営の考え方として、「誰か一人が居なくなっても回るようになっていないといけない」と言ったりするのを聞くのですが、それってまあまず組織のためにはそうじゃないですか。他にも、休暇を取れるなら取りたい構成員にとってもそうなってた方が良い…

称賛することが文化を決めていく

古代ギリシャの都市国家スパルタでは、男女とも裸だったって話を読んで思ったのですが。 私はとても貧相な()体をしているので、基本的にあまり肌を出しません。別にそんなに恥ずかしいというわけでもないですが、積極的に見せる理由もありませんので。 ここ…

ルールが多いのはコストが大きい

ルールが多い事ってコストだと思うのです。ルールが多いというのは、制限が多いという事ではなくて、法律で言えば条文の項目数及び本文の長さ的な意味です。 例えばソフトウェアをインストールする時に、「以下の契約に同意したと見なします」とか言われる奴…

批判力が高い人は自分の批判におびえている

私は随分と性格が変化したなあと自分では思っているので、小中学校の頃、高校の頃、大学の頃、…あ、社会人になってないから社会人の頃って言えないけど、まあ大学後期の頃(笑)のそれぞれに接している人達にとって、私がどんな人かという評価は結構違うんじゃ…

写真が嫌いだ

電車の中にカメラの広告がありました。運動会での子供の活躍を撮り逃さないようにしようというものでした。 それを見て、ああ、そういえば運動会というのは私にとってはみじめなイベントで、写真ってそういう時ばかりに撮られるので、私は写真が嫌いなのかも…

実写化で幻滅する時、原作に問題があるのかもしれない

よく「漫画やアニメの実写化は幻滅する事が多い」という話がありますよね。まあそうなんでしょうけど、なんとなく「それは偉そうに言う事か?」という思いもあります。 私は原作もドラマも見てないのでまったく内容については知りませんが、「ビブリア古書堂…

スポーツではテレパシーを使用することは禁止されているだろうか?

「スポーツではテレパシーを使用することは禁止されているだろうか?」という問いについて。なんのこっちゃ。 脳の事を少し調べていて、人間割と色んなこと出来るなーテレパシーぐらい使えても良いんじゃないかなー今使えないだけで出来るとかないかなーと考…

若い世代はツケを払わされている

基本的に、今の世代の人は、上の世代の人のツケを払わされてるんだと思うんですよ。上の世代と言っても、直近の世代だけじゃなくて、産業革命以後の、と言ってもいいのかもしれない。化石燃料とか、地下水を使った大規模農業とかは、長い目で見れば持続可能…

人が忘れるのはそれを思い出す時である

人が忘れるのは、それを思い出す時である。(以下、基本的にポエムなので特に何を言いたいという事ではないですし、学術的に見えるところもあるかしれませんが真面目に調べたわけではないです) 何か面白い話を思いついたのだが、その話をしないままそれを忘れ…

人に夢を与える人は嘘つきだ

「人に夢を与える人」は「嘘つき」ってことなんじゃないかな。 上から目線で物を言うという事は、必ずしも嫌われることではないよね。上から目線で批判された人は腹立つだろうけど、同じ事を思っていた人からすると、自分が上に立ったような気持ちになれるか…

SNSで異性と話すのは不倫になりえるのではないか

多くの家庭がこれから家族を養うお金が確保できないなら、一夫多妻制(別に一妻多夫でも同じだけど)にしてお金のある人がたくさん養えばいいんじゃないかとか思うには思う。もはやそれに対して「一部の人だけ結婚出来てずるい!」ともみんな思わないのでは? …

「ねえ、人間って何かしら」

女「ねえ、人間って何かしら」男「なんだい突然。そんなの色んな観点があって答えようがないだろう?」女「じゃあ何か好きな観点でいいから言ってみてよ」男「うーん、……じゃあ『君を美しいと思うもの』かな」女「なんで突然お世辞が始まるの」男「お世辞は…

あけおめメールがなくなった年

あけましておめでとうございます. 今年もよろしくお願いします. 突然ですが,今年「あけおめメール」ってどれぐらい来ましたか?私には一斉送信のが二つ着ただけだったのですが,その話を弟にしたら「一通も来なかったな」と言っていました.別に弟に友達…